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中島岳志・評 『興行師列伝 愛と裏切りの近代芸能史』=笹山敬輔・著

 (新潮新書・902円)

ヤクザ、政治家との癒着と離反

 華やかな芸能の世界。それを裏で支えたのが、興行師たちである。彼らは時に政治家やヤクザと癒着し、激しい抗争を繰り返してきた。本書は松竹、吉本、大映、東宝の創業者たちを追いながら、近代日本における大衆芸能の生成プロセスを描く。

 著者が注目するのが、十二代目守田勘弥。江戸から続く由緒正しい劇場「守田座」の座元(ざもと)である。

 徳川幕府にとって、歌舞伎は風俗を乱す存在として規制の対象とされた。当然、規制は既得権を生む。幕府公認の座元は「江戸三座」に限定され、特権的な地位を獲得した。

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