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藤原帰一の映画愛

ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 現代アメリカの抱える階級、格差、支配を鮮明に

 一見すると、思いっきり古風なミステリー。ホームズとかポワロとか、探偵小説の黄金時代を復活させたような映画なんですが、ただの古風なミステリーで終わらせない工夫がコラされています。

 広壮な屋敷に住むお金持ちの老人ハーランが亡くなった。その前日には、ハーラン85歳の誕生日を祝うため、家族一同がお屋敷に招かれていた。その子供たちは遺産相続ばっかり頭にあるような人たちで、みんな怪しい。警察の見立ては自殺、家族ひとりひとりから警察が事情聴取を行いますが、どうも自殺するような理由が見つからない。部屋の片隅に置かれたピアノの前には、一同の陰に隠れるように黙っている男がひとり。これが、匿名の依頼を受けて屋敷に呼ばれてきた名探偵、ブノワ・ブランなんです。

 紹介できる筋書きはこれでおしまい。ちょっとでもバラすと皆さんの興を削(そ)ぐことになりかねないからですが、ちょっとだけ申し上げれば、その後家族のウソがひとつひとつ暴露され、誰が犯人でも不思議がないような状態となり、名探偵が捜索を進めるうちに新たな死者が生まれてしまいます。

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