メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

米大統領選 「赤い州」が「青い州」へのなぜ アリゾナ、くすむ共和色

 11月の米大統領選で、接戦が予想される州の一つが西部アリゾナ州だ。伝統的に与党・共和党が強く、党のシンボルカラーにちなんだ「赤い州」とされていたが、野党・民主党の勢いが増し「青い州」に変わりつつあるためだ。現地で「異変」の背景を探った。【アリゾナ州フェニックスで福永方人】

5人の子供持つ白人女性「トランプ氏の女性蔑視的な物言い、許せない」

 アリゾナ州の州都フェニックス郊外ギルバート。5人の子供を持つ白人女性のエミリー・サンチェスさん(40)が「今度の大統領選では初めて民主党候補に投票するつもり」と打ち明けた。「トランプ大統領の女性蔑視的な物言いが許せない。保守派の信条に逆行する政策にも賛成できない。そんな彼に追随する共和党にも嫌気が差した」

 サンチェスさんは2012年の大統領選で共和党指名候補だったロムニー上院議員の親戚で、「共和党一家」に育った。

 穏健保守派を自認し、自由貿易や「小さな政府」を信奉する。だが、トランプ政権は中国への高関税発動など、自由貿易に逆行する保護主義的な政策を進める。「ロシアや北朝鮮への融和的姿勢を含め、過去の共和党政権では考えられなかった」と憤る。

 何より我慢できないのは、トランプ氏の人間性だ。刃向かう人間を次々に政権から追放し、批判的な女性らに対しツイッターなどで「下品な言葉」を使って攻撃する。

 「大統領は国民のお手本であるべきなのに、彼は幼稚で芯が腐っている。子供への影響も心配だ」とサンチェスさん。「多くの共和党議員がトランプ氏に排除されることを恐れてか、彼を擁護しているのが情けない。変わったのは私ではなく、共和党の方だ」

 サンチェスさんの姉2人も同様の理由で無党派になった。ただ、両親はトランプ氏の熱烈な支持者。「親とは仲良しだけど、政治の話は感情的になるのでしないようにしている」と苦笑いした。

 大統領選でアリゾナ州では1952年以降、96年を除き共和党候補が勝っている。16年はトランプ氏が民主党候補のヒラリー・クリントン氏を得票率で3・54ポイント上回った。だが18年の中間選挙では、民主党が上院選で24年ぶりに議席を獲得し、下院選でも勝利した。

 米紙ワシントン・ポストの中間選挙の出口調査によると、上院選で白人男性の58%が共和党候補に投票したのに対し、サンチェスさんのような白人女性は49%にとどまり、民主党候補の48%と拮抗(きっこう)した。共和党アリゾナ州支部は、白人女性票が伸びなかった…

この記事は有料記事です。

残り1175文字(全文2203文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「はやぶさ2」とカプセルの撮影に成功 京大・岡山天文台と鳥取市の施設

  2. 米大統領選「不正ある」 トランプ氏勝利を叫ぶ日本人識者たちの論理

  3. ORICON NEWS 金城茉奈さん、病気のため死去 享年25歳 『リュウソウジャー』龍井うい役で出演

  4. 見る探る 「これはいじめではないか…」アンジャッシュ・渡部建さんの謝罪会見に行ってみた

  5. NHK、スリム化必須 「受信料、義務化し値下げを」 高市早苗前総務相が寄稿

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです