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支局長評論

山口支局長のコラムです。社会問題や街の話題など、さまざまなテーマで語ります。

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立ち止まる契機に /山口

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 広島高裁が愛媛県の四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを命じた。一方で、中国電力(広島市)が上関町で進める上関原発建設計画では、県に埋め立て免許の取り消しを求める訴えを退けた。いずれも県民が提起したものだ。二つの判断を改めて考えたい。

 伊方の運転差し止めは沖合にある「中央構造線」が活断層である可能性が否定できず、地域住民に危険があるとの判断からだ。四電は「厳正な審査で世界最高水準をクリアした」と反発。過去4件の差し止め決定はその後に覆っている。それでもここで、2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を振り返ってみたい。

 東京の街頭の大型ビジョンには次々に危機に見舞われる原発のニュースが流れ、人々は立ち止まりぼうぜんと眺めていた。素人目にも政府や東電に対処能力はなく、家族の避難も考えたが、いざ避難勧告が出れば首都圏は大混乱に陥っただろう。200キロ離れた東京にも放射性物質が降り、水道水も汚染された。

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