メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

神戸市の三宮とポートアイランドを結ぶ神戸大橋は車が通れない状態が続き、徒歩で渡る人の列が絶えなかった=神戸市中央区の神戸大橋で1995年2月、内林克行撮影

 あの時、私は神戸支局の3階宿直室で床に就いていた。すさまじい揺れで夢うつつの状態から覚め、2階の編集室に急ぐと、室内は足の踏み場もないほどぐちゃぐちゃになっていた。

 支局員から次々と電話が入る。乳飲み子を抱えた若い男性記者は「家を片付けてから出社したい」と言う。しかし「駄目だ。すぐに来い」と命じた。非情な言葉。今なら問題になってもおかしくないところだが、当時はそれが当然だったと思う。

 かくいう自分も、神戸・ポートアイランドの高層住宅に妻と幼子2人を残していた。後輩に厳しい言葉を吐いたものの、午前中の記憶はほとんどない。家族の安否が気になり、仕事どころではなかったからだ。正午過ぎだろう、妻と電話がつながった。「私たちは大丈夫。だから、気にしないで仕事してね」。体中の力が抜けた。

この記事は有料記事です。

残り172文字(全文515文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 低体温症などで42人救急搬送 1人が意識不明 熊本城マラソン、降雨影響

  2. GDP年6.3%減 19年10~12月速報値、5四半期ぶりマイナス 消費増税響く

  3. 公文書クライシス 「解釈、どうとでも」 "保存1年未満"文書破棄記録ゼロ 情報公開、ルール骨抜き

  4. 雪不足で営業できず 福井の老舗スキー場が破産

  5. 新型肺炎 「感染拡大」前提に対策 政府、専門家会議受け

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです