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理解されない苦しみは手放さずに生きていく
◆『生きながら十代に葬られ』小林エリコ・著(イースト・プレス/税別1400円)
小学校高学年の頃、図工室で隣り合ったやんちゃ者から「中学の〇〇先輩がお前をボコボコにしたいらしいよ」と言われたことがある。怖くなって次の日、学校を休んだ。今思えばウソだと気付ける話でも、当時は抱えきれないほどの重荷になった。その重荷を誰かに与えてしまったこともあるのかもしれない。
「私はずっと長い間、自分を受け入れてくれない世界で生きていた」と述べる著者が、クラスメイトから受けてきたイジメ、親との確執を辿(たど)りながら、葬ってきた十代を思い起こす。
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