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SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『菜の辞典』長井史枝・著

◆『菜の辞典』長井史枝・著 川副美紀/イラスト(雷鳥社/税別1500円)

 居酒屋でいつも「もろきゅう」注文するよね。20代半ばのとき、友達に言われてはっとした。たしかに私は飲み会で、切った生のきゅうりの脇にもろみが添えてある、そう、もろきゅうをまず最初にたのんでいた。

 しかしそのときも今も、実は私は生のきゅうりがそれほど好きでない。というよりむしろ、生の野菜全般が。

 なのになぜ率先してもろきゅうをたのんだのかというと、酒卓に置かれてすぐにみんなの手が伸びるという初動の速さはない肴(さかな)だったが、お喋(しゃべ)りに興じてしばらく目を離していたあいだに、いつのまにか食べ尽くされていることが常だったから。たいていの人は、あえて自分から言い出さなくても、きゅうりがあったらなんとなく口に運びがちなのである。火を通さず安直かつ定番のメニューだから、すぐ出てくるし。

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