警察官僚からIT大手ヤフーへ転身したきっかけは、サイバーセキュリティーの勉強会などで度々顔を合わせていた川辺健太郎社長からの誘いだった。ヤフーが扱うスマートフォン決済で不正利用が発覚したばかりの2018年12月のことだ。「情報が集まる民間だからできることがある」。そう心に決め、上司の理解を得て26年間勤めた警察を後にした。
犯罪を巡る時代の変化を感じ始めたのは、国際刑事警察機構(ICPO)が新設したサイバー犯罪対策組織へ警察庁から出向し、初代トップに就いた12年ごろにさかのぼる。「警察の知らない被害が多くあるのではないか」。インターネットの普及でコンピューターウイルスの脅威が増す一方、日本の犯罪認知件数は年々減っていたからだ。
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