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「世界遺産登録で観光客が増える」は本当か 苦戦する屋久島が示す実情

観光客に人気の白谷雲水峡の散策ルートにある二代大杉=鹿児島県屋久島町で2019年9月13日午後2時10分、飯田憲撮影

 日本初の世界自然遺産の一つ、屋久島(鹿児島県屋久島町)の観光が岐路に立たされている。公共交通機関で島に入った観光客と住民らを合計した「観光入り込み客数」はピークの2007年度の約40万人から18年度は3割減って約28万人に。アクセスの悪さや「縄文杉」など特定の名所に依存したツアーのもろさに、19年5月の大雨災害による風評被害が追い打ちをかけた。専門家は「世界遺産と観光客増を安易に結びつける発想から脱却すべきだ」と警鐘を鳴らす。

 「今年は例年の6割ほどしか利用がありません」。観光シーズン最盛期も終わりにさしかかった19年の秋口、島のレンタカー会社の担当者が嘆息した。ホテル、土産店など、島内の観光関係者の表情は押しなべて明るくない。

 一番の理由に挙げるのは、同年5月に見舞われた局地的大雨だ。樹齢数千年の縄文杉へ向かう県道を中心に土砂崩れなどが発生。登山者ら計314人が孤立し、増水した川をロープで渡る様子がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散し、風評被害につながった。島内のホテルの支配人は「『雨が降ると屋久島は怖い』とのイメージが広がり、復旧後もキャンセルが相次いだ」と明かす。屋久島町によると、大雨から3週間…

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