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新型肺炎、帰国者に思いやりを 「特定の人避けるなど差別的行動は意味なし」

チャーター機の到着後、羽田空港を出る救急車両=東京都大田区で2020年1月29日午前10時16分、長谷川直亮撮影

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 中国・武漢からの日本人の帰国について、ツイッターなどインターネット上で「帰国させるな」「2週間隔離しろ」といった心ない発言が出ている。識者らは帰国した人を温かく迎える必要性を強調する。

 チャーター機が羽田空港に到着した29日午前、ツイッターのトレンドワード(話題のキーワード)に「全員隔離」「自宅待機」「チャーター機」などが入った。「もっと優しい目で見守れないのか」と思いやるツイートは目立たなかった。

 国は今回、帰国者全員にウイルス検査を実施するなど特別な態勢を取った。チャーター機からバスで病院に移動させ、検査結果が出るまで一般の人と接触しないようにした。検査で陰性なら自宅に帰すのは「感染の可能性は極めて低いため」(厚生労働省)だ。

 政治家の間でも気遣う声が上がり、自民党の田村憲久・元厚労相は同日の党会合で「大変なご苦労をして日本に帰ってきた。精神的なケアをしっかりとして、検査で一刻も早くご安心いただきたい」と話した。

 余計な不安やパニック、風評被害を避けるにはどうすればいいのか。

 精神科医の佐々木司・東京大学教授は「例年インフルエンザの流行で1000万人以上が発症し、大勢の人が亡くなっていることなどと比較し、どの程度のリスクがあるのか冷静に考えることが大切だ。また既にウイルスは国内に入っており、根拠なく特定の人を避けるなどの差別的行動をとっても意味がない。治った人から感染する可能性はない、など基本的な知識を知ってほしい」と呼びかける。

 帰国した人への思いやりも忘れないようにしたい。佐々木教授は「感染を広めないよう、国は帰国者に待機や経過観察をお願いしている。その不自由な生活をしている人に対し、周囲は『大変ですね』『お疲れ様』という気持ちを忘れないことが大切だ。それが感染を広げないことにつながる」と強調する。【村田拓也、熊谷豪】

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