アワビでキラキラ 石や貝殻から顔料 ドイツの女子大学院生、日本画制作

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鳥羽市内の石や貝殻で作った顔料で海女の日本画を仕上げるリー・クラッチさん=鳥羽市で2020年1月28日、林一茂撮影
鳥羽市内の石や貝殻で作った顔料で海女の日本画を仕上げるリー・クラッチさん=鳥羽市で2020年1月28日、林一茂撮影

 ドイツの女子大学院生が来日し、三重県鳥羽市の海岸で拾い集めた石や貝殻を原料にした顔料で、日本画の制作に励んでいる。アワビの貝殻がキラキラした顔料になることなど、「多種多様な色合いや質感が生まれる」自然の不思議さに感動。海女や鳥羽市の心象風景などをテーマにした3点の日本画を仕上げ、2月2日に同市鳥羽3の創作拠点「アートば」で始まる「とばいろ~海と地の記憶」で3月26日まで展示する。

 女子大学院生は、ドイツ・バイエルン州在住のリー・クラッチさん(29)。2018年、女子美術大学(東京)とのインターネット電話を通じた共同授業をきっかけに日本画に興味を持ち、同年9月から半年間、交換留学生として来日。日本画家で同大の橋本弘安名誉教授の授業を受け、天然岩の絵の具の学習に取り組んだ。

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