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新型肺炎予防対策 マスク求め、客殺到 医師「手洗いしかない」

新型コロナウイルスの感染拡大で国内外から注文が殺到している高機能マスク=愛知県豊橋市で30日、兵藤公治撮影

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が国内でも相次いで確認されたことを受け、各地の薬局ではマスクを買い求める客が殺到し、買い占めも起きている。ただ、マスクはウイルス拡散防止には有効な一方、感染が予防できる根拠はないと指摘する専門家もいる。国は冷静な対応を呼びかけている。

 「マスクはないですか」。東京都中央区にある薬局には30日、マスクを買い求める中国人と日本人の客がひっきりなしに訪れた。この日は昼時点で、数百あった在庫を含むすべてのマスクが売り切れた。担当者は「発注をかけているが、入荷の見通しは立たない」と困惑した顔を見せた。

 上海から旅行中の両親と共に訪れた留学生の男性(24)は、両親のためにこの数日間薬局を回り50袋のマスクを購入した。「今日は10軒回ったが、3袋しか買えなかった。上海では買える枚数に制限があるから」と話した。

 メーカーは増産態勢に入っている。「受注が非常に多く、生産が追いつかない」と話すのはユニ・チャーム(東京)の広報担当。国内で初めて患者が報告された1月16日以降、最大で平常の10倍の受注があり、複数の工場を24時間態勢でフル稼働させる。

 愛知県豊橋市のメッシュ製品加工メーカー「くればぁ」の高機能マスクには国内外から注文が殺到している。同社によると、ウイルスや細菌、微粒子の侵入を防ぎながらも通気性が良いのが特徴で、洗えば再利用でき、骨格に合わせたオーダーメードもできる。価格は1万3000円以上。例年、インフルエンザが流行しても1日の注文は20件ほどだが、今年は30倍に増えているという。

 消費者庁の伊藤明子長官は29日の記者会見でマスクの買い占めに触れ「一部で需要が増加していると聞いているが、全体的には不足している状況ではない。冷静に対応してもらいたい」と呼びかけた。厚生労働省などは28日、業界団体にマスクの安定供給を要請すると同時に、薬局などの関係団体に過剰な発注や備蓄目的の買い占めは控えるよう求めた。

 マスク着用はどれほど効果があるのか。ナビタスクリニック新宿の久住英二医師は「健康な人がウイルス感染を予防できるという根拠は…

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