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芸能人と薬物

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 自宅で合成麻薬のMDMAやLSDを所持していたとして麻薬取締法違反の罪に問われた女優の沢尻エリカ被告の初公判が31日、東京地裁で開かれる。芸能人やスポーツ選手が薬物犯罪によって、脚光を浴びる舞台から姿を消すことも珍しくない。有名人の薬物事件はなぜ繰り返されるのだろうか。

刑罰と治療、バランス大事 高濱良次・元厚生労働省麻薬取締官

 薬物を使った芸能人の逮捕や社会的制裁には、新たな薬物使用者を増やさない啓蒙(けいもう)・啓発の効果があると断言できる。ただし、現状ですべて問題なし、ではない。

 私は、30年以上、薬物犯罪の捜査に携わった。主な標的は暴力団など薬物を「売る側」だったが、末端の売人を逮捕しても新聞ではベタ記事にしかならない。芸能人の逮捕ならば、テレビなども連日大きく報じる。沢尻エリカ被告の場合、NHKが彼女を降板させ、大河ドラマを撮り直している。こうした社会的制裁も、「薬物に手を出したら仕事まで失う」ことを示す意義がある。ただし、芸能人は、多くの場合、薬物の使用者でしかない…

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