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検証

「美人杉」「天竜杉」…国立に集結 地元材PR、守秘の壁

国立競技場の軒びさしには、全国から集めた木材が使われている=2019年12月、梅村直承撮影

 東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場は、国産木材を使った軒びさしで囲われ、木のぬくもりにあふれている。46都道府県のスギと沖縄県のリュウキュウマツを使い、産地の方角に配置する粋な設計を施したものの、生産者の「顔」が見えてこない。守秘義務を理由にPRできないからだ。一方、選手村の交流施設には全国63自治体から提供されたスギやヒノキが使われ、生産者は記念式典で紹介された。「国立競技場はNOで、選手村はOK」の理由は何か。【浅妻博之】

 東京・晴海の臨海部にある五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」。入村式や大会中に選手らが集う場で、全国63自治体から集めた国産木材を使っている。環境に配慮した大会を目指す大会組織委員会が公募で自治体から木材を借り受けたため、柱や床の角材には自治体名の焼き印が押された。大会後に取り壊すが、木材は地元に戻り、学校施設などで再利用される。「五輪は地域の資源、魅力を一生懸命磨いて発信するチャンスだと思う」。1月29日の式典で、岐阜県の古田肇知事が63自治体を代表してPRした。

 一方、メインスタジアムとして2019年11月末に完成した国立競技場。明治神宮外苑の緑に溶け込むよう外周の軒びさしや屋根には主に国産のスギが使われているが、47都道府県名が公表されただけで、生産地は明かされなかった。

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