WHO、新型肺炎「急拡大」で緊急宣言 中国に配慮?渡航制限せず

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 中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、世界保健機関(WHO)が「緊急事態宣言」をした。専門家からは宣言を評価する声が上がる一方、中国に滞在する邦人保護を巡る課題も残る。

 「この数週間で前例のない感染拡大を目の当たりにしている」。スイス・ジュネーブのWHO本部で1月30日に開いた記者会見で、テドロス事務局長は宣言の背景として、新型肺炎が短期間で急速に広まったことを強調した。その一方、状況の深刻化をWHOが宣言することで、その責任が問われかねない中国への配慮も垣間見えた。

 緊急委員会は1月22日と23日にも開かれたが、いずれも緊急事態の宣言を見送った。だが、その後、日本、ドイツ、ベトナム、米国などで中国への渡航歴がない人への感染が確認されるなど、状況が変化。感染者の99%は中国国内で発生しているものの、今後、感染が世界に広がることが予想される中、テドロス氏は、医療が脆弱(ぜいじゃく)な国々での新型肺炎の流行を防ぐ必要性を強調した。さらに、各国にウイルスの早期検出や…

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