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村上春樹をめぐるメモらんだむ

フィッツジェラルドという原点

 「翻訳家・村上春樹」の話をしよう。村上さんは創作と並行してアメリカ文学の翻訳、紹介に積極的に取り組んできた。2019年、村上さん編訳の「ある作家の夕刻――フィッツジェラルド後期作品集」(中央公論新社)が刊行されたが、そもそも最初に出した翻訳が米作家、スコット・フィッツジェラルド(1896~1940年)の作品集「マイ・ロスト・シティー」(81年)だった。

 フィッツジェラルドは「ジャズ・エイジ」と呼ばれた20年代のアメリカ文学を象徴する存在だ。一つの絶頂を迎えた第一次世界大戦後の米国で、20年のデビュー作がベストセラーとなり、妻との奔放で破滅的な暮らしそのものが注目を浴びた。しかし、29年の大恐慌で米経済が暗転するのと軌を一にするように時代の寵児(ちょうじ)の座を去り、44歳で死去する。

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