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「見えないことを利用し集中力高める」 別大視覚障害者マラソン醍醐味と楽しみ

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第69回別府大分毎日マラソンでの健闘を誓う招待選手の(左から)佐々木悟、福田穣、アブデラ・ゴダナ、ジョン・コリル、マシュー・キプサート、ハムザ・サリ、安井雄一、林奎介=大分市内のホテルで2020年2月1日午後2時4分、矢頭智剛撮影
第69回別府大分毎日マラソンでの健闘を誓う招待選手の(左から)佐々木悟、福田穣、アブデラ・ゴダナ、ジョン・コリル、マシュー・キプサート、ハムザ・サリ、安井雄一、林奎介=大分市内のホテルで2020年2月1日午後2時4分、矢頭智剛撮影

 2日に行われる第69回別府大分毎日マラソン(毎日新聞社など主催)では、視覚障害選手の部が東京パラリンピック代表推薦選手最終選考会を兼ねて実施される。1日に大分市内で開かれた記者会見では、有力選手が視覚障害者ならではのレース中の注意点や、観戦者に向けた楽しみ方を紹介してくれた。

「序盤は自分のリズムを整えることに精いっぱい」

 視覚障害がある選手は、周囲にいる選手の様子を見て確かめたり、距離感をつかんだりすることが難しい。既に東京パラリンピック代表推薦を得ている男子の堀越信司(NTT西日本)は「普段から、周囲の足音や息づかいを気にしながら走っている」と話す。2016年リオデジャネイロ・パラリンピックの銀メダリストで東京の代表推薦を得ている女子の道下美里(三井住友海上)は「(混雑している)序盤は雑音の中で自分のリズムを整えることに精いっぱい」と苦労を明かした。

 特に、自分の前にいきなり健常者の選手が入ってきた時の対応が難しいという。女子の近藤寛子(滋賀銀行)は「急に対応することができない。(他の選手の妨げにならないよう)ルールを守ってもらえるとありがたい」と要望。伴走者から周りの選手に声をかけ、配慮を依頼することもあるという。

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