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ストーリー

エジプト風刺画家の闘い(その1) 筆に託す庶民の本音

エジプトの新聞に風刺画を描いてきたセリムさん=カイロで2019年6月19日、篠田航一撮影

 エジプトの首都カイロにある有力日刊紙「アルマスリ・アルヨウム」編集部の一室で、漫画家のアムル・セリムさん(57)は日本製の「PILOT」のサインペンを持ちながら天井を数秒見つめた。少し考え、紙に目を落とす。描き始めたら迷いはない。サラサラとペンが走る音。2分後、人物画ができあがった。

 世相を描く「風刺画」を20年以上、新聞や雑誌に描き続けてきた。「ヌクタ」(アラビア語でジョーク、小話の意味)を絵に取り入れるセリムさん。エジプトでは1970年代からあるという「伝統的」なヌクタを教えてくれた。

 「男が虫歯を悪化させた。でも歯医者には行かなかった。友人が理由を尋ねると、こう答えた。『この国で今、誰が口を開けられるんだ?』」。言論の自由に気を使う庶民の気持ちが伝わる。セリムさんは「実はこの話、最近も新聞に描きましたよ」とほほ笑む。

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