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(ながらみ書房・2640円)
現代俳句の第一人者による歌集。五七五とは異なる空気が新しい世界へ導く。河馬(かば)や犀(さい)といった坪内稔典の句でなじみの生き物も、「びわ熟れる日に発情し半日を息も絶え絶えカバの福子は」「クロサイの一頭は立ち一頭は行ったり来たり緑さす午後」と伸びやかに詠われて感興をます。著者の代表句「口あけて全国の河馬桜咲く」「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」などと比べ、語…
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