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松尾貴史のちょっと違和感

「募っているが募集してない」答弁 閣僚は首傾け、与党席からも失笑

=松尾貴史さん作

 安倍晋三氏の事務所が、「桜を見る会」の参加者を広く募集していた問題で、共産党の宮本徹衆院議員から「参加者募集をいつから知っていたのか」と質問され、安倍氏は「幅広く募っているという認識で、募集しているとの認識ではなかった」と、パラドキシカルな言い回しで、答えになっていない答弁をした。そう、「答えているという認識で、答弁しているという認識ではなかった」とでも言いたくなる恥ずかしさだ。

 質問に立っていた宮本議員は「48年日本語を使ってきたが、『募る』と『募集する』は同じですよ」と、小学生に諭すようなことを言っていた。衆院予算委員会では嘲笑を含む大笑いになり、これには与党の議員からも失笑が漏れていた。国会中継の画角で言えば、安倍氏の後ろに座っている高市早苗総務大臣が、首を傾けながら、驚いたような、あきれたような、「いやいやあかんわ、反応せんようにしよ」といった心の動きが一瞬で錯綜(さくそう)したような面持ちだった。これは不意打ちだ。自民党の中でも、「うちの親分、大丈夫か」という空気なのだろう。もはや裸の王様である。

 これは、自身の疑惑への言い訳として繰り出された「ごはん論法」(にもなっていない)的なものだろう。きっとこの人は、「広く募る」と「募集する」は違うものだと、本気で「認識」していたのかもしれない。かつて、いわゆるぶら下がり取材で記者から「今年一年を漢字1文字で表すと」と問われて…

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