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検証・安倍政権

7年8カ月余りにわたった第2次安倍晋三政権が幕を閉じました。数々の疑惑、課題が残されたままです。

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募ったが募集していない…衆院予算委の首相答弁から「桜を見る会」三つの疑問を整理

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衆院予算委員会で「桜を見る会」を巡る問題について安倍晋三首相(中央右)の答弁姿勢などに抗議する質問者の辻元清美・立憲民主党幹事長代行(左列手前)ら=国会内で2020年2月3日午後4時28分、川田雅浩撮影
衆院予算委員会で「桜を見る会」を巡る問題について安倍晋三首相(中央右)の答弁姿勢などに抗議する質問者の辻元清美・立憲民主党幹事長代行(左列手前)ら=国会内で2020年2月3日午後4時28分、川田雅浩撮影

 2020年度予算案が実質審議入りした3日の衆院予算委員会で、首相主催の「桜を見る会」の問題を野党が引き続き追及した。昨年の臨時国会から未解明で積み残されているのが「公的行事の私物化」「首相後援会主催の前夜祭」「公文書管理」の三つの疑問だ。安倍晋三首相は今国会でも代表質問や予算委で、「脱法行為だ」などの指摘に正面から答えていない。首相枠推薦の「幅広く募ったが、募集はしていない」との答弁に象徴されるように、ほころびも見え始めた。【大場伸也】

疑問その1「公的行事の私物化」  

 3日の予算委のトップバッターで質問に立った自民党の岸田文雄政調会長は、「桜を見る会の問題、IR(統合型リゾート)を巡る一連の疑惑など、国民の信頼を揺るがす事態が発生している。反省すべきものは真摯(しんし)に反省し、説明責任を果たす必要がある。首相や政府にしっかり対応を求めていきたい」と、より丁寧な説明に努めるよう首相に求めた。

 首相は「まさに国民の信頼こそが政策を進めていく力だ。説明すべきは真摯に説明し、選挙で約束したことを実行することで、信頼を勝ち得ていきたい」と応じた。

 首相が政府の公的行事である桜を見る会を「私物化」し、多くの後援会関係者を集め、接待していたのではないかという疑惑。本来、「功績・功労」のある人を招く会の参加者を、首相事務所が「募集」してもいいのか? 野党の追及に首相の答弁は迷走した。

 1月28日の衆院予算委で、宮本徹氏(共産党)は、首相事務所が参加申込書を支援者にコピーさせ、その知人・友人らを募集していたと指摘。首相は「幅広く希望者を募ることは承知をしていた」と認めた。

 さらに「募集しているといつからご存じか」と問われると「幅広く『募っている』という認識で、『募集』しているという認識ではなかった」と意味不明の答弁。宮本氏は「募るというのは募集と同じですよ。募集の募は、募るという字なんですよ」とあきれるしかなかった。

 首相は「事務所が(招待に)ふさわしい方々に声をかけている。例えば新聞等に広告を出してどうぞ、ということではない。事務所が募る上で推薦者がいるので、その段階でチェックされる」と釈明した。

 しかし、翌日の参院予算委で、蓮舫氏(立憲民主党)に「首相事務所はコピーで申し込んだ人を、どうやってふさわしいと判断したのか」と質問されると、「地方だから、大体どういう人か分かる」「チェ…

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