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都心上空、高まる緊張 来月から羽田国際線発着1.65倍 新ルート、管制処理量最大
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東京都心の上空を通過する羽田空港(東京都大田区)の新しい飛行ルートが3月末に運用開始となるのを前に、国土交通省は2日、大型旅客機を実際に飛行させて騒音の測定を始めた。今後も7日間程度行う。新ルートの運用は外国人観光客の増加を狙ったもので、羽田における国際線の年間発着回数は1・65倍に増える。一方、航空管制にあたる管制官たちには緊張感が漂い、ルート下の住民は騒音や落下物への懸念を強めている。
「『トゥートゥー』(220度、B滑走路)の最後と『ワンシックス』(160度、AまたはC滑走路)の初めを空けようか」。2019年末、羽田空港内の国交省東京空港事務所。管制官らがシミュレーターを使い、新ルートによる着陸指示の訓練に取り組んでいた。改善点があれば、方角を角度で示す航空管制用語で同僚のアドバイスが飛んだ。
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