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「集中隔離、ベッドが足りない」 武漢では体育館も 「急造の臨時病院」に 新型肺炎

新型肺炎患者の増加に対応するため、中国・武漢市内の体育館で設置が進む臨時の病院=4日、新華社・共同

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 新型肺炎の感染が集中する中国湖北省武漢市で、突貫工事で建設された専門病院に続き、市内の体育館や会議場を急造の臨時病院とする作業が進められている。湖北省政府は2日、「感染が疑われる患者もすべて集中隔離する」方針を示したが、既存施設が満床状態となっているためだ。政府の対応を上回る勢いで感染者は増えており、医療現場の切迫した状況が続いている。

 中国中央テレビによると、武漢市内で10カ所以上の臨時病院を作り、軽症者向けに約1万床を新たに確保する計画だ。

多数のベッドが配置され、臨時病院に姿を変えた中国・武漢の複合施設=4日、AP

 3日夜から市内の体育館などで改装作業が始まり、広々とした場所に多数のベッドを並べ、治療室や機材を設置。ベッドを隔てる仕切りがほとんどない施設もあり、避難所を思わせる構造だ。

 武漢市の感染者数は5日の発表で8351人(死者362人)、連日1000人を超えるペースで増えている。そのほかにも隔離が必要な「感染の疑いがある患者」が存在するが、市当局は人数を公表していない。

 武漢市当局の4日時点のまとめでは、新型肺炎に対応する指定病院27カ所の8204床のうち、空きベッドは300床だけだ。

 10日足らずで建設した専門病院(1000床)が3日に稼働し、もう一つの病院(1600床)も一両日中に稼働を始める予定だが、インターネット上では「焼け石に水」と指摘されている。2日以降、一部のホテルも軽症者の隔離場所に活用され始めた。

 当局が「集中隔離」の徹底に動くのは、医療機関の収容能力を超えた感染者が、家庭や地域で被害を拡大させる悪循環を生んでいるからだ。国家衛生健康委員会は、武漢市の死亡率が4%台で全国平均の約2%より高いのは、重症者に十分な治療が行き届かなかったためだと分析した。

 ネット上では今なお、検査や入院のままならない武漢市民の窮状を訴える声が後を絶たない。国内メディアは、感染者を基礎とする当局発表の「数字の外」に相当数の死者や患者が存在する可能性も指摘している。【北京・河津啓介】

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