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生産中止が決まった障害者マウスを復活 経営者が見せた心意気のリレー

らくらくマウスⅢ(手前)とⅡ(奥)の違いについて説明するテクノツールの島田真太郎取締役=東京都稲城市で2019年12月17日午前11時13分、吉田卓矢撮影

 2019年6月ごろ、身体障害者やその関係者らのSNS上で、「これが無くなったら困る」などのメッセージが飛び交い、ある商品が話題になった。手が不自由な人のためのパソコン用マウスで、存続危機を迎えて事業継承先を探しているとの内容だった。継承先は決まったが、なぜ多くの障害者に愛されたマウスが生産廃止の危機に陥ったのか。【吉田卓矢/統合デジタル取材センター】

 製品の名称は「らくらくマウスⅡ」(縦約12センチ、横約18センチ、高さ約5センチ)。NPO法人「こことステップ」(東京都町田市)が製造販売しているパソコン用マウスだ。形は通常のマウスと全く違い、テレビゲームのコントローラーのようだ。ジョイスティック型とボタン型の2種類あり、ジョイスティック型は、パソコン画面上のポインターを動かすための操作スティックと、8個のボタンが付いている。各ボタンを押すと、左右クリックのほか、左右のダブルクリック、上下スクロール、ドラッグなどの操作ができる。ボタン式は、円状に並んだ8個のボタンで、ポインターを動かす。

 脳性まひなどで手の自由がきかない障害者は、ダブルクリックやドラッグ・アンド・ドロップといった操作が難しく、これらをボタン操作だけでできるらくらくマウスが愛用されてきた。初代の「らくらくマウス」からの累計出荷台数は約5000台。普及状況について、日本福祉大の金森克浩教授(特別支援教育)は「昔からある機器で、手足などの運動機能が不自由な人によく利用されてきた。多くの特別支援学校で導入されている」と話…

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