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記者の目

米中貿易戦争「第1段階合意」 歴史的な危機、直視を=赤間清広(中国総局)

 歩み寄りの姿勢はいつまで続くのか――。そんな思いを抱いた人も多いのではないか。1月15日に「第1段階」の合意に達した米中の通商協議についてだ。世界経済を混乱させてきた両国の貿易戦争は「一時休戦」になったが、再び対立に向かうリスクは高いと言わざるを得ない。

 両国が署名した協定書には、中国が2年間で2000億ドル(約22兆円)規模で米国製品を買い増すほか、進出企業に対する技術移転強要や知的財産権侵害の是正も盛りこまれた。トランプ米大統領と、中国の習近平国家主席はスピーチや書簡で米中の友好ムードを盛んにアピールしているが、額面通りには受け取れない。今回の合意は2020年11月の米大統領選に向け「成果」がほしいトランプ氏と、国内経済の減速に直面し、これ以上の対立激化を避けたい中国の思惑が一致した「妥協の産物」に過ぎないためだ。

 そもそも米中が貿易戦争で一時休戦したのは今回が初めてではない。トランプ氏は過去2回、中国による米国製品の輸入拡大を条件に「休戦」に応じたが、その後、対中交渉が難航したり、国内情勢が変化したりすると再び制裁に走るなど変節を繰り返してきた。今回、米国が貿易戦争に絡む制裁関税の一部引き下げに初めて応じるなど、従来に比べて一歩踏み込んだ印象もある。しかし、合意が大統領選でプラスに働くと判断しただけで、有…

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