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終わらない氷河期~疲弊する現場で

2019年7~9月に連載した「終わらない氷河期~今を生き抜く」では、氷河期世代が就職に失敗し、病気や引きこもりなどに苦しむ姿を描きました。その続編として今回は、非正規化、合理化で劣化する各労働現場で疲弊する同世代の人生を取り上げます。規制緩和や制度改悪などが進む各業界特有の事情も別稿で解説します。

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終わらない氷河期~疲弊する現場で

「自由な働き方だが…」 配達中でも、けがの補償不十分 43歳ウーバーイーツ配達員

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 都市部でよく見かけるようになったウーバーイーツの配達員。柔軟な働き方を好む若い人から人気があるが、身分は不安定で労働環境も十分とは言えないようだ。非正規労働を続ける「就職氷河期世代」の男性の人生から、労働現場はどうあるべきか、考える。

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 2月1日正午過ぎ、東京都中野区の自宅近くの交差点で土屋俊明さん(43)がスマートフォンを手にすると、1分もたたないうちに「ピコン、ピコン」と音が鳴った。「早速きましたね」と話すと、バイクにまたがり、表示された近くのとんかつ店に向かった。料理配達サービス「ウーバーイーツ」の配達員として働く土屋さん。「就業時間の決まりはなく、人間関係の煩わしさがない自由な働き方が気に入っている」と話す一方、配送の距離単価が急に改定されるなど報酬体系が不透明なうえ、勤務中のけがへの対応も不十分で、「人として扱われていない」と感じている。

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