大分・中1自殺未遂 市教委が再調査委に資料の4割渡さず 生徒側「おかしい」

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女子生徒の母親が情報公開請求で入手した大分市教委の文書には、資料提供の不備を認める言葉が並んでいた=大分市で2020年2月7日、樋口岳大撮影
女子生徒の母親が情報公開請求で入手した大分市教委の文書には、資料提供の不備を認める言葉が並んでいた=大分市で2020年2月7日、樋口岳大撮影

 2017年に大分市立中1年だった女子生徒がいじめ被害を訴えて自殺を図り不登校になった問題があり、現在調査中の市の再調査委員会が既に調査を終えた第三者委員会の全資料の提出を市教育委員会に求めたのに、全体の約4割が提出されていなかったことが、関係者への取材で分かった。生徒側は「事実解明に重要な資料を再調査委に渡さなかったのはおかしい」と訴えている。

 生徒は、17年5月ごろから同級生の男子生徒に「ダニ」「ゴキブリ」といった悪口を繰り返し言われた他、差出人不明の「死ね」などと書かれた手紙が教室の机の中に複数回入れられていたなどと訴えている。生徒は嘔吐(おうと)などに苦しみ、自傷行為をするようになり、同8月には自宅で自殺を図った。同10月から不登校になり、その後、転校を余儀なくされた。

 市教委は、いじめ防止対策推進法上の重大事態に当たると判断。市教委設置の第三者委が17年12月に調査を始め、18年10月に報告書をまとめたが、男子生徒の悪口には一切触れず、手紙は女子生徒本人が書いた可能性を指摘し…

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