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(公社)大阪自然環境保全協会理事 岡秀郎

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岡秀郎氏
岡秀郎氏

マコモダケ耕作 放置農空間・生物多様性の宝庫を守る

 スウェーデンの十代の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが昨年の国連気候変動サミットで地球温暖化を警告し話題になった。温暖化はここ10年が“デッドライン”とも言え、地球環境への人為的負荷は“手遅れの領域”に入かけていると思わざるを得ない。

 その危機の主な要素には、生物多様性(生物の多様さ・つながり・恵みなど)の損失もある。わが国で大きな問題になっているのが、「生物多様性の宝庫」と言われる水田(田んぼ)の激減である。

 水田や雑木林などの里地里山は生態系サービスを育む日本の原風景だが、開発や放置で全国的に荒廃が続いている。特に生物多様性が高い水田は、国の統計によると、水稲の作付面積が1969年の317.3万ヘクタールから147.0万ヘクタールへと、50年間でなんと46.3%にまで減少している。数千年にわたる稲作の歴史の中のわずか数十年間の事件である。

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