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「目玉の松ちゃん」を伝え残す 松野吉孝さん 松之助、えらい人やった /京都

尾上松之助遺品保存会の松野吉孝さん=京都市下京区で、南陽子撮影

 京都市下京区の万寿寺通。仏壇仏具店の長男として生まれた松野吉孝さん(67)は、明治生まれの祖母から「目玉の松ちゃんはえらい人やった」と聞かされて育った。

 「目玉の松ちゃん」こと尾上松之助(1875~1926)は、明治末から大正の映画草創期に活躍した人気俳優。目をむいて見えを切り「日本最初の映画スター」とも称される。祖母が嫁入りした際の披露宴に出席し、表の通りが黒山の人だかりだったとも教えられた。5月の節句には、楠木正成役で身につけたという甲冑(かっちゅう)を床の間に飾るのが常だった。

 松之助の息子の「房はん」や孫の「こうちゃん」とも付き合いがあった。ところがいつしか周囲は「目玉の松ちゃんか」という反応に。旅役者だった松之助を見いだした「日本映画の父」こと牧野省三監督は新しい映画表現へと進み、古くさい松之助を見限ったという誤った見方が広がったせいか、活躍した京都ですら、名を知る人も少なくなっていった。

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