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余録

子供の頃に見た特撮映画「大魔神」は…

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 子供の頃に見た特撮映画「大魔神」は、巨大な武神像が鬼のような顔に一変する場面が怖かった。割れたあごは103歳で死去した米国の名優カーク・ダグラスさんにヒントを得たらしい(小野俊太郎著「大魔神の精神史」角川書店)▲あごはダグラスさんのトレードマークで米紙の死亡記事も「くぼみのあるあご」に触れていた。長くハリウッドで活躍したダグラスさんの代表作は多いが、日本人になじみが深いのは「OK牧場の決斗」(1957年)のドク・ホリデイ役ではないか。ダンディーで腕が立つホリデイは、主役で相棒のワイアット・アープよりも印象的だ▲カウボーイらを倒した決闘は1881年にメキシコ国境に近いアリゾナ州の鉱山町で起きた史実に基づく。アープもホリデイも実在の人物だ▲映画では保安官のアープらが正義の味方だが、実際にはそう単純ではなく、政治的対立も背景にあった。よそもののアープらは共和党、地元のカウボーイらは民主党支持で、地元紙も二つに分かれて対立をあおる形になったという▲トランプ米大統領の一般教書演説に、そんな西部開拓時代の物騒な対立を連想した。冒頭、トランプ氏がペロシ下院議長の求めた握手を無視すると、ペロシ氏は終了後、演説稿を破り捨てた。武器こそないが、互いに問答無用の姿勢だ▲弾劾裁判の無罪評決と共にスタートした大統領選も「分断」がキーワードだ。時代が変わっていくことは避けられないが、新しい米国像が見えないことがさみしい。

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