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今週の本棚・この3冊

フェミニズム 山内マリコ・選

 <1>舌を抜かれる女たち(メアリー・ビアード著、宮﨑真紀訳/晶文社/1760円)

 <2>「姐御(あねご)」の文化史 幕末から近代まで教科書が教えない女性史(伊藤春奈著/DU BOOKS/2420円)

 <3>愛という名の支配(田嶋陽子著/新潮文庫/649円)

 「西欧世界の女性はとても恵まれています」という書き出しではじまる<1>。たしかに著者の出身地イギリスは、エリザベス女王やテリーザ・メイ前首相など、女性が国を統治する立場に就ける国だ。しかし本書を読み進めると、西欧とて女性蔑視は、文化に根深く染み付いていることがわかる。

 なにしろ古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』の冒頭からして、「女は黙ってろ」と言わんばかり。主人公の妻ペネロペイアは人々の前で発言するや否や、実の息子に言葉を遮られ、人前で話をするのは男の仕事だと追い払われてしまう。約3000年前から一事が万事この調子だったことが、著者の専門分野である古典学をとおして紐解(ひもと)かれていく。いかに女性が公的な発言を封じられ、権力から切り離されてきたか。「私た…

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