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内田麻理香・評 『死を招くファッション 服飾と…』=アリソン・マシューズ・デーヴィッド著、安部恵子・訳

 (化学同人・3850円)

 本来、衣服は人間の身体を守るためのものだ。しかし、細菌が潜んでいたり、猛毒が含まれていたり、火が燃え移ったりなどの理由で、衣服は私たちを死に至らしめることがある。本書は、一九世紀から二〇世紀半ばの「死を招くファッション」の事例を取り上げた上で、ファッションの犠牲者は今もなお存在していることを示す。

 ファッションは抗(あらが)えない強い力を持ち、人間は歴史を通じてその殉教者であり続けた。動きやすさや実用性よりも、「ファッショナブル」な衣服の魅力が勝る場合だけではない。その社会にとって適切であるという理由で、特定のファッションが選ばれる場合もある。この風潮は、男性にとってのスーツ、女性にとってのハイヒールというように、現在も続いている。

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