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意思決定過程隠す?規制委自ら透明性放棄 命令文原案「打ち合わせ後廃棄」

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原子力規制委員会の事前会議で、文言が検討された命令文の原案。「打合せ後廃棄」と印字されている
原子力規制委員会の事前会議で、文言が検討された命令文の原案。「打合せ後廃棄」と印字されている

 原子力規制委員会の公開会議はセレモニーなのか。関西電力3原発に求める火山灰対策の方針が密室で決められていた問題で、毎日新聞が入手した命令文原案には、「機密性2」「打合せ後廃棄」「検討用資料」と印字されている。この文書は毎日新聞の情報公開請求にも開示されなかった。福島の原発事故を教訓に議論の透明性をうたい発足した規制委が、自ら設置趣旨を骨抜きにしていた。

 原子力規制庁広報室は命令文の原案について「いつ誰が作成し、いつ、どのように用いられたかなど具体的な記憶がある者はいなかった」と回答したが、関係者によると、更田(ふけた)豊志委員長が原案の記載内容に注文を付け、記述が変更された部分もあったという。

 その更田委員長は不可解な説明を繰り返してきた。事前会議で関電に求める火山灰対策の2案のうち1案を退けていたことや、「議論用メモ」と印字された配布資料が会議後、シュレッダーで細断されていたことなどを毎日新聞が報じたことについて、定例記者会見でこう言い切った。「事前会議は資料の説明を受けるブレーンストーミングだ。(議案に)指示や指摘をした記憶はない」「意思決定のプロセスは(毎週水曜日の)委員会だけだ」

 規制委は委員長ら委員5人の合議制で、委員3人以上が参加した打ち合わせなどは「議論の透明性」を確保するため、議事要旨や資料を公開すると内規で定めている。

 事前会議に出席した委員は更田委員長と担当の…

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