アート×人類学 考えるシンポ 異なるもの、共存の可能性 ベネチア・ビエンナーレ日本館主題に
毎日新聞
2020/2/10 東京夕刊
有料記事
1476文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
近年注目されているアートと人類学の接近について、2019年のベネチア・ビエンナーレ日本館の展示から考えるシンポジウムが1月、国立国際美術館(大阪市北区)で開かれた。日本館代表作家4人のうち美術家の下道基行さん、人類学者の石倉敏明さんが登壇し、作品や制作過程などを紹介。学芸員らも交え、アートと人類学の交点とその可能性について議論した。【清水有香】
地域や領域を横断する民族芸術学会の主催。日本館の展示「Cosmo―Eggs/宇宙の卵」は美術家、建築家、音楽家、人類学者という異なる分野の4人の“協働”制作として話題を集めた。自動演奏による複数のリコーダーの音が響く建物内に、地震で海底から運ばれた「津波石」を映した四つのスクリーンを配置。壁面には世界の始まりを伝える「卵生神話」が刻まれ、来館者はオレンジ色の円形バルーンに座りながら鑑賞する仕掛け…
この記事は有料記事です。
残り1102文字(全文1476文字)