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主演はやはりあの人?ゴーン被告逃亡を映画化するなら… 森達也さんに聞く

森達也さん=東京都港区で2019年11月8日、喜屋武真之介撮影

 昨年の年の瀬、休暇ムードに浸る日本の人々の隙(すき)をつくように出国した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)。逃亡先のレバノンで開いた記者会見では「私は正義から逃れたのではない。不当な政治的迫害から逃れたのだ」と堂々と言ってみせた。そんなゴーン前会長、米ハリウッドで逃亡劇について映画化の話が持ち上がっているという。実は日本でも「撮りたいな」とツイッターでつぶやいた人がいる。オウム真理教など「タブー」に切り込んできた映画監督の森達也さんだ。どんな映画を撮るつもりなのか気になり、聞きに行った。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

 米メディアなどによると、金融商品取引法違反罪などで起訴され保釈中だったゴーン前会長は昨年12月29日、元米陸軍特殊部隊隊員らの手を借りて関西国際空港からプライベートジェットで飛び立ち、トルコ経由でレバノンに逃れた。音響機器を運ぶ大型の箱に隠れてプライベートジェットに乗り込んだという。12月31日には「私は今、レバノンにいる」とする声明を発表し、世界中をあっと言わせた。年が明けて1月8日には記者会見を開き、「自分は無実」と主張。日本の刑事司法を批判した。これに対し、検察側も異例の反論を展開し、同30日には出入国管理法違反容疑で前会長の逮捕状を取ったが、身柄引き渡しは困難な状況だ。

 「大みそかに、ニュース速報でゴーン氏の出国を知りました。僕は一瞬、イリーガル(違法)じゃない出来事だと思い込んでしまった。外国人被告を一時的に帰国させるというしゃれた手続きがあるのか、とね。それぐらいあり得ない出来事だった。そしてすぐ、映画の題材にうってつけだと思ったんです」。東京都内の待ち合わせ場所にパーカー姿で現れた森さんは、「ただのざれ言ですけどね」とひょうひょうと語り始めた。

 森さんは、「逃亡」と聞いてある映画を思い出したという。大好きだというアラン・パーカー監督による「ミッドナイト・エクスプレス」(1978年)。実話に基づく社会派サスペンスだ…

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牧野宏美

2001年入社。広島支局、大阪社会部、東京社会部などを経て19年5月から統合デジタル取材センター。広島では平和報道、社会部では経済事件や裁判などを担当した。障害者や貧困の問題にも関心がある。温泉とミニシアター系の映画が好き。

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