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「厚底」新ルール発表からわずか5日、ナイキが「アルファフライ」を発表できた理由

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ナイキが発表した、厚底シューズの次世代モデル「エアズーム アルファフライネクスト%」=同社提供
ナイキが発表した、厚底シューズの次世代モデル「エアズーム アルファフライネクスト%」=同社提供

 陸上長距離界で好記録の一因として注目されてきた米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」で、同社は5日、次世代モデル「エアズーム アルファフライネクスト%」(アルファフライ)を発表した。「厚底」を巡っては、ワールドアスレチックス(世界陸連)が1月31日に条件付きで使用を認める新ルールを宣言。アルファフライは当初、ルールに抵触するとみられていたが、1週間もたたないうちに規則に抵触しないよう「改良」し、世界を驚かせた。これはナイキの戦略なのか、それとも――。【倉沢仁志/統合デジタル取材センター】

「アスリートを前進させる」

 アルファフライを紹介するナイキのプレスリリースには、こんな文言がおどる。「ナイキネクスト%が期待を超えてアスリートを前進させる」。世界陸連による規制をものともしないような言い方だ。

 次世代モデルは、これまでの「ヴェイパーフライ」のようなピンク色ではなく、緑と黒の模様があしらわれている。ヴェイパーフライよりも機能面の向上を強調し、前足部の底に「ズームエア」と呼ばれる空気によるパッドを新たに設置した。マラソンが高速化する中で、トップランナーで主流となっている前足部からの着地「フォアフット」を考慮したものとみられる。これにより、クッション性やエネルギー使用の効率性が高まるという。

新ルールに適用した規格

 昨年10月、男子マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が非公認レースながら史上初の「2時間切り」となる1時間59分40秒をマークした。キプチョゲは、反発力を増すためのプレートが3枚入った「超厚底」のアルファフライ試作品を履いていた。

 世界陸連は1月31日、プレートは1枚まで、靴底の厚さは40ミリ以下――などと制限する新ルールを発表した。これにより、アルファフライの使用は不可能になったとみられていたが、ナイキはルールに沿ってプレートを1枚にした。また、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル…

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