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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『野守虫』『山田稔自選集II』ほか

◆『野守虫(のもりむし)』柴田哲孝・著(光文社/税別1700円)

 鉄道ミステリーは西村京太郎を筆頭に一ジャンルを形成している。柴田哲孝『野守虫(のもりむし)』は、定年間近の〝乗り鉄〟刑事・片倉が3日間の休みを利用して飯田線の旅に出る。そこに犯人が……というだけでは新味が出しにくい。

 強盗犯の竹迫和也が接見室から逃亡、文字もろくに読めないがIQは高く、警察の追及を逃れ、ある場所へ向かう。彼は「あの男」を殺す目的を抱いていた。片倉は6年前に竹迫を逮捕。管轄外ながら因縁があったのである。

 飯田線に点在する秘境駅を紅葉のシーズンに訪ねながら天龍峡に宿泊する刑事。駅舎もない山間の無人駅「金野」も登場! 背中に「野守虫」の刺青(いれずみ)を持つ犯人は、行方を消しながら長閑(のどか)な村へ。どうしても過去の清算をするため、さらに強盗殺人を繰り返す。

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