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中国の武漢市発の新型コロナウイルスは、間違いなく世界の金融情勢に影響を及ぼした。それを端的に示すのが各国での長期債市場だ。先行きが読みにくくなれば、とりあえず国債買いに走るのが投資家の常とう手段だ。米国の債券市場の動きをまず見よう。
昨年夏には10年物国債金利は1・5%を割り込んだが、年末にかけて米国景気の堅調を好感し、リスクのほどほど高い金融商品への買いが進み、国債は売られがちで、年末には1・9%強の利回りとなった。しかし、新型コロナウイルスの容易ならざる動向で、1月の最終週に国債利回りは1・5%まで低下(国債価格は高騰)した。長短金利はまた昨年夏場までの逆転状態に戻っ…
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