メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「髄液漏れ」に治療法指針 山形大公表「正確な診断に期待」

発刊した指針を手にする佐藤慎哉教授(右から2人目)、「患者・家族支援会」の中井宏代表理事(右端)ら=山形市で2020年2月10日、的野暁撮影

[PR]

 事故やスポーツの衝撃などで髄液が漏れ、激しい頭痛やめまいを引き起こす脳脊髄(せきずい)液減少症(髄液漏れ)について、厚生労働省の研究班(代表・嘉山孝正山形大医学部参与)が発症原因や症状、治療法などの指針をまとめ、同大医学部が10日、山形市内で記者会見して発表した。

 昨年7月に指針の概要を発表し、今回は同12月に発刊した「脳脊髄液漏出症診療指針」の冊子(A4判55ページ)を公表した。2007年に日本頭痛学会など8学会の代表らが参加した研究班が発足。磁気共鳴画像化装置(MRI)などを使って髄液漏れを判定する診断基準で合意し、16年度に公的な医療保険の適用対象となった。指針により、従来の診断基準では合致しなかった小さい髄液漏れもMRIで診断でき、適用対象になる。

 冊子の発刊について、研究班事務局の佐藤慎哉同大医学部教授は「初めて診察する医師の手助けになる。漏出が正確に診断されるケースは増えるだろう」と期待を寄せた。

 会見に同席した「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」の中井宏代表理事(55)は「保険適用されず自殺してしまった患者もいる。今日は(髄液漏れが)公的に認められた記念日。今後も研究が継続するよう国に訴えていく」と話した。現在の診療報酬点数800点(8000円相当)の引き上げなども求めた。【的野暁】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. クルーズ船内待機 米、感染急増で"評価見直し" チャーター機16日到着 新型肺炎

  2. 低体温症などで42人救急搬送 1人が意識不明 熊本城マラソン、降雨影響

  3. 名古屋市、感染確認夫婦利用の電車など公表 「夫から感染」の可能性

  4. 志賀直哉の旧居、3月末閉館へ 文学記念室も 入館者減少で 尾道 /広島

  5. 都内の40代男性会社員、新型肺炎重症化 発熱後の2月10日に新幹線で愛知県に出張

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです