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インフルエンザに感染して高熱が出たら、つい薬に頼りたくなる。だが医学界は多くの人たちにとって「必須でない」とくぎを刺す。患者が病院にかかろうとする行動がかえって感染拡大を招く恐れもある。「賢い選択」の新シリーズ3回目は、抗インフルエンザ薬の正しい使い方を紹介する。
●検査見送る場合も
「インフルエンザですね。薬はどうしますか」
大阪市北区にある太融寺(たいゆうじ)町谷口医院には、1シーズンで約100人のインフルエンザ患者が訪れる。小児や高齢者以外で持病がない人には、薬の効果は解熱をおよそ1日早める程度。薬に頼らなくても自然に治ることを説明し、薬が必要かを尋ねる。すると全体で約1割の患者が「不要」と答えるという。水分をしっかり補給し、小児や高齢者、妊婦への接触を避けるといった注意すべきことを伝え、自宅で安静にするように説…
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