野村克也さん死去 データ洞察、野村革命  「再生工場」江夏らに光 不世出の足跡残し

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 選手、監督として数々の実績を残し、独特のぼやき節でもファンに愛されたノムさんこと野村克也さんが11日、84歳で亡くなった。戦後初の3冠王となるなど強打の捕手として活躍した野村さんは、監督としても南海(現ソフトバンク)、ヤクルト、阪神、楽天を率いて日本シリーズを3度制覇。自らを評した「月見草」という言葉とは対照的に、輝かしい記録を日本球界に刻んだ不世出の野球人だった。

 657本塁打、1988打点はいずれもプロ野球歴代2位。相手投手の癖を見抜くすべや配球の読みを磨いて数多くのタイトルを手にする一方、球界に起こした「革命」も枚挙にいとまがない。クイックモーションやギャンブルスタート、データ重視のID野球……。野村さんの鋭い観察眼や野球に対する深い造詣から生まれた戦術は、今では当たり前のように浸透している。

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