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植村直己冒険賞に岩本光弘さん 全盲でヨット太平洋横断に成功

「2019植村直己冒険賞」の受賞会見に臨む全盲セーラーの岩本光弘さん(中央)。左は主催した兵庫県豊岡市の中貝宗治市長、右は選考委員で作家の西木正明さん=2020年2月12日、東京都内の明治大で(同市提供)

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 兵庫県豊岡市は12日、同市出身の冒険家、植村直己さん(1941~84年)に続く挑戦者を表彰する「2019植村直己冒険賞」に、全盲でヨットでの太平洋横断に成功した岩本光弘さん(53)=米国在住=を選んだと発表した。植村さんの母校・明治大(東京都)であった岩本さんの受賞会見がテレビ会議システムで市立府中小(同市日高町野々庄)に中継され、6年生30人と地元住民約20人が岩本さんの偉業をたたえた。

 冒険賞は、国民栄誉賞も受けた植村さんを顕彰するため、市が1996年に創設した。

 岩本さんは先天性の弱視で、高校生で全盲に。旧筑波大付属盲学校の教員となり、米国人の妻の誘いで35歳でヨットを始め、2006年に視覚障害者のセーリング世界大会に出場した。

 13年、ニュースキャスターの辛坊治郎さんと太平洋横断に挑戦するも6日目にクジラに衝突して失敗。諦めなかった岩本さんは、知人の紹介で健常者の米国人男性ダグラス・スミスさんと出会う。

テレビ会議システムで東京から中継された岩本光弘さんの画面(右上)の横で、お祝いのメッセージを読む兵庫県豊岡市立府中小6年、安井理雄さん=同市日高町野々庄で2020年2月12日午後2時55分、村瀬達男撮影

 ヨット初心者だったスミスさんは訓練して岩本さんとペアを組み、2度目の太平洋横断に挑戦。19年2月24日、米国サンディエゴを出港し、約1万4000キロを航行して4月20日、福島県いわき市の小名浜港に到着した。健常者の補助を受け、主に視覚障害者がかじと帆を操る「ブラインドセーリング」では世界初となる無寄港太平洋横断に成功した。

 会見に同席した中貝宗治市長は「岩本さんを支えたスミスさんにもエールを送りたい」とあいさつ。岩本さんは「1回目に成功していたら得られない感動があった。今では『クジラさん、ありがとう』と言いたい」と笑いを誘った。そして児童に「夢を持ち、『やれない理由』を探すのではなく、『どうしたらできるか』を考えて」と助言した。

 最後に児童を代表して安井理雄(りおん)さん(6年)が画面の岩本さんに向かって「やろうと思えば何でもできる、と改めて感じた。植村直己スピリッツを忘れず、頑張りたい」と話した。

 授賞式は6月6日、同市の日高文化体育館で開かれる。【村瀬達男】

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