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書の世界

第45回あきつ会書道展 文字を読み進める楽しさ

米本一幸さん「山鳩の啼きつぐ間あり……」

 第45回あきつ会書道展(17日まで、東京・乃木坂の国立新美術館)は、創立50年を経たグループの大字かなへのこだわりが、「現代の書」の行方を考えさせるだろう。

 代表、米本一幸さん「山鳩の啼きつぐ間あり……」は自詠の3句を淡々と紙面に配している。柔らかな線の響き合いは書人の独壇場の書技だ。墨の色や量の考え抜かれた変化、落ち着いた文字配置の呼吸など、長年の鍛錬の成果が発揮されている。句の内容も音↓色↓自然へのフォーカスと巧みに多彩な要素が取り入れられていて、文字を読み進める楽しさが自然に伝わってくる。

 河村和子さん「総身の花をゆるがす……」の寄り添う文字と余白から生み出される律動。石井瓔子さん「あかつきの露のしづくの……」の激しい運筆の魅力。今田早苗さん「天地にみなぎる春の……」の天と地を連想させるような垂直の構成。北川淑子さん「花ぐさの原のいづくに……」の墨の潤渇、文字の肥痩の対比効果とゆるぎない気持ちの定着。細川豐玉さん「ゆく春をとどめかねぬる……」のりんとした書線と全体構成の見事さ。個性…

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