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鬼などの面をかぶった若衆が家々を訪ね、子どもたちの怠け心を戒める。能登町と輪島市に伝わる「能登のアマメハギ」は、2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録された伝統行事だ。2月3日夜、能登町秋吉地区のアマメハギの道行きに同行した。【日向梓】
「アマメ」は、能登地方の方言で、いろりなどで火に長時間当たっていると足にできる「火だこ」のことで、怠け者の証しとされる。農作業の再開を控えた春の前に、怠け癖を「はぎ取る」ため、アマメハギは家々を回って子どもたちを戒める。立春に行われる能登町では節分の鬼も兼ねる。
3日午後4時過ぎ、能登町秋吉ではアマメハギ役を務める小中学生9人が身支度を始めた。手製の鬼の面や稲わらでできたみのを身につけ、木などでできた包丁、竹筒を手に準備万端。二手に分かれ、約30軒の家々を訪ね歩き始めた。
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