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企業の課題に突っ込んで=周佐喜和・横浜国立大教授

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 新年を迎えた当初の新聞紙面には、将来展望記事が載ることが多い。例えば毎日新聞1月4日朝刊では、主要企業122社が今年の展望について回答したアンケート結果が掲載された。

 その中の一つの項目として、今春の新卒採用の中で、外国人留学生を採用する企業が約9割に上ったという指摘があった。理由としては、「国籍にかかわらず優秀な人材を採用する」以外に、多様性の推進や海外事業展開のための必要性を挙げる企業が多かったということだ。評者は、この結果には基本的には納得している。しかし、企業経営という点から見ると、本当の課題は人材を採用した後のことでは、と思う。

 外国人留学生を採用することで企業内の多様性を高めることは望ましいことではあるが、それだけで経営課題が解決される特効薬にはなりえない。多様性が高まったら、そこから成果を引き出すための工夫が必要である。多様な人材の処遇(給与や昇進)をどうするのか、企業内の意思決定プロセスが従来通りで多様な人材のアイデアを生かせるのかなど、重要な問題が残っているはずだ。多様な人材を集めて期待通りの成果が上げられるかは…

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