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記者の目

関電幹部の多額金品受領 「地域共生」何だった?=塚本恒(福井支局)

関西電力高浜原発=福井県高浜町で2019年11月、本社ヘリから大西達也撮影

 関西電力幹部が高浜原発のある福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題は発覚から4カ月以上がたつ。騒動に巻き込まれた町は落ち着きを取り戻しているが、関電が設置した第三者委員会による調査は続いており、まだ全容解明は果たされていない。住民の間には「問題で負のイメージがついた」と不信感も生まれている。「地域共生」を掲げて福井で原発を推進してきた関電だが、その前提となる住民との信頼関係が危うくなっていることを自覚すべきだ。

 「まるで江戸時代の賄賂だ」。2019年秋に問題が明らかになった際、高浜原発で工事に携わる地元業者は驚きを隠さなかった。幹部らは森山氏から多額の現金や商品券の提供を受け、贈られたものの中には小判もあった。18年の社内調査で、その総額は20人に計約3億2000万円相当。その後、20人以外の受領も相次いで明らかになった。

 高浜原発が誕生し、増設される時期に手腕を発揮した森山氏は、助役退任後も関電からの仕事が欲しい企業に影響力を強めた。そのうちの1社である同町の建設会社「吉田開発」では顧問を務め、「手数料」として約3億円を受け取っていた。関電から業者に仕事が行き、森山氏に金が渡り、そして関電幹部へ。原発マネーの還流の構図だ。

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