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「どうしてこんなにおいしいんだろう」と思うラーメン屋が気仙沼にある。大変な人気店で、人口6万人の気仙沼においても並ばずに入れる日はない。これ以上混むと店に迷惑をかけるだろうから店名は伏せる。東日本大震災の前までは家族で中華料理屋を営んでいたが、震災をきっかけに代がわりしてラーメン屋として再開した店である。店主とその両親、加えてスタッフ1人で切り盛りする。
おいしいものをつくるには、味覚のセンスも調理技術も、日々の丁寧な仕事の積み重ねも必要だろう。それは言わずもがなとして、あえて、地方の家族経営の店だからこそできる構造的理由を考えてみる。
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