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ロームシアター新館長「選定経緯公表を」 平田オリザさんら公開質問状

ロームシアター京都=京都市左京区で、小松雄介撮影

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 ロームシアター京都(京都市左京区)の館長に4月から劇団「地点」代表で演出家の三浦基氏が就任すると発表されたことに対し、演劇関係者有志が14日、選定の経緯などを明らかにするよう求める公開質問状を京都市に提出した。地点をめぐっては、元劇団員の女性がパワハラを受けて一方的に解雇されたと訴え、「ハラスメント行為は一切なかった」と主張する劇団側と、労働組合「映演労連フリーユニオン」(東京都文京区)を通じて団体交渉が続いている。

 公開質問状は、土田英生、蔭山陽太、水沼健、吉本有輝子、あごうさとし、田中遊、葛西健一、筒井加寿子、倉田翠、浜村修司、池辺茜、北方こだち、松田正隆、鈴江俊郎、平田オリザ、マキノノゾミ(以上敬称略)、京都舞台芸術協会の連名。パワハラ事案の当事者として紛争中にもかかわらず、公的な立場の職に推薦した経緯と理由、判断基準などについて説明を求めている。提出後、劇団「MONO」代表の土田氏は「問題がクリアになっていない状態で館長就任を要請するのは乱暴すぎる。延期など何らかの措置を取るべきだ」と話した。

 質問状を受け取った北村信幸・市文化芸術政策監は「市としてパワハラを容認しているわけではない」と述べ、回答など何らかの対応を取る姿勢を示した。2019年秋、館長就任を打診する際に三浦氏から説明を受け、「責任をもって対応するという本人の言葉を信用し、実績や専門性を考慮してお願いした」という。

 同ユニオンなどによると、女性は18年7月に具体的な理由なく解雇を告げられ、その際や在籍中にキャリアを否定する言動などがあったと主張している。19年5月にユニオンを通じて団体交渉を求め、同9月に交渉が始まった。

 ロームシアター京都は京都市が設置し、市音楽芸術文化振興財団が運営。今年1月16日に市と財団から三浦氏の館長就任が発表され、同24日には演劇関係者らからの問い合わせを受ける形で、ロームシアター京都の公式サイトに「劇団地点の劇団員の退職に係る事案については、現在交渉中であり、近々、劇団からコメントを出されると聞いております。双方の話し合いにより事案が適切に解決されることを期待しております」とのコメントが公開された。

 地点は1月29日に「地点の創作の現場において、ハラスメント行為が行われ、かつ、それが看過されるようなことは一切ありませんでした」との声明を出し、ユニオン側の主張と対立している。【関雄輔、畑律江】

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