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広島中央署多額窃盗事件 死亡の警察官を窃盗容疑で書類送検へ

金庫に保管されていた現金8572万円が盗まれた広島県警広島中央署=広島市中区基町で2019年2月5日午前11時9分、隈元悠太撮影

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 広島県警広島中央署(広島市中区)で2017年5月、詐欺事件の証拠品として金庫に保管されていた現金8572万円の盗難が発覚した事件で、同年9月に死亡した元署員の30代の男性警部補について県警が14日に窃盗などの疑いで書類送検することが明らかになった。捜査関係者への取材で判明した。

 捜査関係者によると、警部補は17年春まで広島中央署生活安全課に所属し、現金を押収した広域詐欺事件の捜査を担当していた。同年5月に現金の盗難が発覚した後、体調を崩して休職していたが、9月中旬に広島市内の自宅で死亡したという。遺書などは残されておらず、病死とみられる。

 県警は内部犯行とみて署員ら500人以上に事情聴取する一方、借金の有無などを捜査。警部補は現金の保管状態など内部事情を知っていた上、17年春以降に多額の借金を返済していたことが判明し、捜査線上に浮上した。県警の調べに警部補は「関わっていない」と一貫して関与を否定したが、県警は借金返済の経緯などの裏付け捜査を進め、事件に関わった疑いが強いと判断した。

 盗難事件は17年5月8日、広島中央署1階にある会計課の金庫から8572万円がなくなっているのに会計課長が気付いて発覚した。金庫は鍵とダイヤルで二重にロックするタイプで、鍵を入れていた会計課長の机の引き出しが壊されていた。最後に現金が確認されたのは3月中旬~4月上旬ごろ。部屋には普段から署員の出入りがあり、盗まれた時期も特定できず、捜査は難航した。

 県警は19年4月、証拠品を適切に保管しなかったなどとして、当時の同署幹部ら7人を戒告の懲戒処分や本部長訓戒などの処分にしていた。【中島昭浩】

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