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元高校教諭がみだらな行為、女子生徒が自殺未遂 保護者が大分県に賠償提訴

取材に応じて元教諭や大分県教委への憤りを語る女子生徒の母=大分市内で

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 大分県内の県立高校に勤務していた元男性教諭(33)=2019年7月に懲戒免職処分=が教え子の女子生徒(18)にみだらな行為をし、関係に悩んでいた女子生徒が自殺を図り重度の意識障害を負っていることが判明した。保護者は県を相手取り、今年1月14日付で総額約1億3000万円の損害賠償を求める訴えを大分地裁に起こした。 

 担任だった元教諭の行為は女子生徒の自殺未遂で発覚したが、県教委は19年7月の処分発表時に自殺未遂については伏せていた。県教委は「因果関係が分からず、生徒の個人情報に関わるので公表しなかった」と説明している。

 訴状などによると、元教諭は18年10月以降、女子生徒と県内のホテルなどで複数回にわたってみだらな行為をした。元教諭には妻子がおり、女子生徒は、スマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「やっぱり、恋人やめよう」「しばらく会うのやめませんか」と再三別れを切り出していたが、元教諭は「ずっと恋人でいたいよ」などと返信して関係を続けていた。

 女子生徒は19年1月、自宅で首をつって自殺を図った。直前に元教諭は進路関係の資料を持って自宅を訪問していたという。LINEを確認した保護者が元教諭に問い合わせて問題が発覚した。県教委は教員と生徒間のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでの連絡を禁止しているが、元教諭は「SNSでやりとりするうちに親密になった」と県教委に話したという。

 女子生徒は低酸素脳症などで昏睡(こんすい)状態が続いており、保護者は訴状で「教師の立場を利用して未成年と関係を持ち、自殺未遂に至るまで精神的に追い詰めた」とし、後遺障害の慰謝料や治療費などを県に対し求めている。保護者の代理人弁護士は「学校側は責任を否定し、防止策も講じなかった。こういうことを二度と起こさないよう、学校の責任を明らかにする」としている。

 女子生徒の母親(44)は14日、毎日新聞などの取材に応じ「処罰して終わりというのは、娘のことをばかにしている。娘にはもう話が聞けないので、裁判で元教諭から真実を聞きたい」と涙ながらに語った。女子生徒は、植物を研究するため農学部のある大学を目指していたといい、自殺未遂を公表しなかった県教委に対して「娘が話せないことを利用して事案を軽く見ている」と憤った。

 元教諭は19年12月、県警から県青少年健全育成条例違反(淫行(いんこう))の疑いで大分地検に書類送検され、今年1月、罰金30万円の略式命令を受けた。【尾形有菜、河慧琳、白川徹】

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